明暗フェイス
本日の駅は、やけに騒がしい。




ストリートミュージシャンの他にも何かパフォーマンスをしている2人組が居る。




「どうも〜笑いの栄養満点しらすと申します〜」

「俺達こうやって漫才してる訳ですけどね〜」




一人がデブ男で、一人はイケメン風の男。




大声を張り上げてどうやら漫才をしているらしい。




物珍しいのか足を止める人がちらほらといる。




私はデブ男の見覚えのある気持ち悪さに、遠くからぼんやりとその姿を眺めていた。




・・どこで会ったか








思い出した。




その瞬間、私の苛立ちはMAXに達した。
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