明暗フェイス
「純ちゃん、相変わらず熱いね」




キモキングがイケメンに寄って来て仲良さげに肩を組み、ちょっかいをかけている。




この暑苦しいイケメン




どうやら純ちゃんというらしい。




一連の流れで、私はどうでもいい情報を獲得した。




久々に聞いたキモキングの声は、意外に通る声で違和感を感じた。




あの日の曇った表情と声があまりにも強烈過ぎたせいに違いない。




今度は、明らかに調子ずいているキモキングが私に指を差してきた。




「そうでしゅよ。明日じぇったいに来いよ」








あ、噛んだ。
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