明暗フェイス
異様な空気が3人を包み込む。




もはや笑うしか無いムードで、3人は互いに顔を見比べ笑い始めた。




「アハハ ハハハ ハハハ






はぁ〜あ」




何だかどっと疲れた。




「ま、とりあえず俺らの漫才観てけよ」




私の気持ちなどお構い無しに純ちゃんが馴れ馴れしく私の肩を叩く。




夢に向かって真っ直ぐな瞳が私に向けられ眩しかった。




視線は逸らしたものの、何も言わなかった。




それもいいかと思ったんだ。




むしろしらすの漫才を観てみたいとさえ思ったんだ。



だって今の私は、孤独だから。




こんな小さな繋がりが異常にあったかく感じたんだ。
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