明暗フェイス
「ふっ」




私の気持ちを見透かしたようにキモキングが鼻で笑った。




どうしてしらすが私に構うのか、そんなこと分からない。




それだけあの日のことが2人の癇にさわったのだろうか。




でもそれならどうして純ちゃんはいつも笑顔なのか




そして、ハンバーガーショップでの出来事をキモキングは覚えているのだろうか




キモキングはどうして冬にも大量の汗をかいているのか




考えることは山程あるが考えないことにした。




考えて悩んだって、きっと未来は変わらない。




それなら何も考えず流れに身を任せた方が




・・楽じゃないか
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