【完】華道家の若旦那は、ウブな彼女を離したくない。
◇食事のお誘い
「小妻さん、休憩入っていいよ〜」
「そうですね……じゃあ休憩してきます」
あれから数日。私は、メッセージカードに書いてあった連絡先に連絡をせずにいた。
あんな素敵な人と食事なんて、滅相もない……。そう思っているのにあのカードを大切に保存してるのは矛盾しているよね。
「はぁ……」
私は、ため息を吐き朝作ったお弁当を食べようと蓋を開ける。すると、店長が裏にやってきた。
「小妻さん、なんかイケメン男性がきたんだけど……小妻さんに会いにきたって」
「え、イケメンが?」
「うん。だから早く来て!」
折角開けたお弁当を再び蓋をすると、店内に戻る。