【完】華道家の若旦那は、ウブな彼女を離したくない。


「はい、……貴敬さん」

「うん。早く行こう」


 貴敬さんが異なる部屋に入ったのを確認すると、私はクローゼットからパーカーとジーパンに着替えた。

 その後は、貴敬さんの車で役所に行くと婚姻届を提出した。



「まずは、婚約指輪と結婚指輪買いに行こう」

「えっ」

「あと印鑑も作りに行こう」


 貴敬さんは私の手を繋ぐと車まで歩き、車まで行くと助手席のドアを開けて座るように促された。


「大丈夫?」

「うん……大丈夫だよ」

「じゃあ閉めるね」


 ドアを閉めると、彼は運転席に座った。

 そして車を出発すると、十分ほどで到着したのは婚約指輪と結婚指輪を取り扱っているジュエリーショップだ。ジュエリーショップでは、指のサイズを確認すると彼がオーダーメイドを注文したみたいでお店を後にした。



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