【完】華道家の若旦那は、ウブな彼女を離したくない。
「花陽ちゃん隠さないで見せて」
貴敬さんの唇が首筋に触れると、首筋から鎖骨に唇がなぞり再び唇が重なった。
「んっ……」
角度を変えて重なる唇が熱くなっていく。息継ぎができなくてなんだかふわふわしてくる。
「――ベッドいこ」
「うん……っ」
貴敬さんに横抱きにされると、初めて入る寝室に運ばれベッドに降ろされた。ベッドに横になると、ベッドの軋む音が聞こえた時……彼が私に跨る。
唇を重ねると、指で耳の輪郭や耳たぶを優しくなぞり甘噛みをされた。そして、彼の唇が首筋、鎖骨まで降りて軽く触れた。
「……あっ」
貴敬さんの手が私の胸を包みこみ、ゆっくりと揉みほぐされる。
すると甘い声が溢れそうになり手で口を押さえようと思ったのに彼に押さえ付けられる。