【完】華道家の若旦那は、ウブな彼女を離したくない。


 ***


 寝返りを打とうとして身体を動かそうとしたが、動かなくて目を開けた。現在朝の四時。

 私は、貴敬さんに抱きしめられていて動こうと試みたがビクともしない。


「……ど、どうしよう」


 私がこんなに頭の中で考えを巡らせているのに目の前の彼はスヤスヤ眠っている。

 寝顔は少年みたいに可愛い……そんな彼を起こすなんて出来ない。

 私は悶々と考えていたらぎゅっと抱きしめられて眠ってしまった。




 


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