【完】華道家の若旦那は、ウブな彼女を離したくない。


「花陽ちゃんおはよ。よく眠れたかな?」

「は、はい。とても……」


 花陽ちゃんは、寝起きの顔をしていたが昨日のことを思い出したのか一気に頬が真っ赤に染まった。


「手洗っておいで、朝ごはんにしよう」


 花陽ちゃんは頷くと洗面所へと向かった。その間に、フレンチトーストを焼きソーセージを茹でてサラダにレタスをちぎったものとトマトを乗せた。テーブルに並べていると、タイミングよく花陽ちゃんがやってきて一緒に食べる。



「あの、起きれなくてすみません。明日からはちゃんと……」

「いいよ。朝は俺が作るよ」


 家政婦じゃないんだから全てを彼女に任せるのはどうかと思う。花陽ちゃんも仕事するわけだし、負担は少ない方がいい。


「花陽ちゃんと夜はゆっくりしたいしね」

「……っ……」


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