【完】華道家の若旦那は、ウブな彼女を離したくない。
可愛い、顔真っ赤だし。ほんとに奥さん可愛い。もう天使。
「今日はお互いお休みだし、ゆっくりしよ」
「はい……片付けは私やりますっ」
「じゃあお願いしようかな」
そう言えば、花陽ちゃんはパァと笑ってお皿を流しに置きスポンジで洗い出した。
洗ってる姿も可愛い。もう全てが可愛すぎる……!
そんなことを考えていると、自分のスマホが震えた…画面を見ると、【実家】と表示されている。なんだ、せっかくの休日に……。
「もしもし……」
「あ、お兄ちゃん! 私真貴だけど……今いい?」
「え、なに?」
「ばあちゃんとアキくんがそっちに――」
その言葉と同時にインターフォンが鳴り響いた。まさか……ばあちゃん?
「ちょ、待って……」
モニターの先にいたのは、おばあ様と亜貴だった。