溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
俺は奏弥に会おうと産婦人科医局に向かった。
「相良先輩」

スクラブ姿に白衣を着た奏弥が俺を見つけ、駆け寄って来た。

「奏弥…お前に一言言いたいコトがあって」

「あ…七海さんのコトですか?あれから・・・奏多君に会いました?」

「ん、あ・・・実は一緒に住んでる…」

「そっか…奏多君、いい子でしょ?」

「あぁ~とってもいい子だ…」

「奏多君はとってもいい子だ。赤ちゃんの時から知ってますから…」

「じゃお前が奏多を取り上げたのか?」

「取り上げたのは俺の父さんだ。由夢の娘の楓ちゃんの未来のお婿さんだし。
奏多君からパパになってくれと頼まれた時は正直心が揺れました」

「…それって七海がお前の奥さんになるってコトだよな」


「そうなるかな…でも、俺には遥が居るし」
「…そうだな」

「そうだ・・・奏多君、サッカーやりたいらしいから…ちゃんと教えて下さいよ。先輩」


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