溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
幸せになれる別離
「奏弥さん…」

奏弥さんが私達の部屋を訪ねて来た。

「どうぞ上がって下さい…」

「お邪魔します」

「奏弥さん…」

奏弥さんがダイスキな奏多は彼の姿を見た途端、抱きついた。

「僕、あれから・・・パパにサッカー教えて貰って、上手くボールが蹴れるようになったんだ…」

「そっか・・・そうだ・・・今日は奏多君にサッカーのゲームソフトと本体を持って来たんだ」

奏弥さんは持って来たボストンバックを開けて、ゲーム機とゲームソフトを取り出した。

「わぁーい。いいの?」

「こんな高価なモノ貰っていいんですか?」


「いいよ…いいよ…断捨離中だから…」

「引っ越しでもするんですか?」

「俺と遥は別居するコトにしたんだ…」

「えっ?」

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