溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
私は奏弥さんにコーヒーを淹れた。

「相良先輩は遅いの?」
「えぇ―まぁ―・・・新事業で新たな新店舗の拡大で忙しいみたいです」

「そっか…まさか、奏多君のパパが…相良先輩だったなんて…早く気づいてあげれば…もっと早く二人は復縁出来たのに…」

「奏弥さん」

彼は惜しそうに言うとコーヒーを啜った。

「それよりも・・・どうして…遥さんと別居なんてするんですか?二人は離婚するんですか?もしかして…加那斗さんの言った言葉が原因ですか?」

「えっ!?」

悪いタイミングで彼が帰って来た。

「り、離婚って何だよ!!?奏弥」

「いや・・・相良先輩の言葉が原因じゃないよ…心配しないで…二人で話し合った結果だから…でも、まだ離婚はしない…俺の方がしたくない」

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