溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
堅物秘書の過去
加那斗さんからプロポーズめいた言葉が出た。
嬉しいけど、私は彼と釣り合う女性ではない。

「…俺の言葉、信じられないのか?」

「いえ…嬉しいです…」

でも、彼が私の過去を知れば、きっと幻滅するだろう。

今は真面目そうにして堅物秘書と秘書課では言われているけど、私は・・・


学生時代、自身の大学学費と生活費の為に風俗で働いていた。

今は風俗から足を洗って、こうして大手デベロッパー『エルネ』で働かせて貰っているが。
元風俗嬢と言う過去は消せない。

いつまでも、付き纏う。

「だから、その真剣に考えておいてくれよ…七海」

「・・・はい」





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