溺愛ウエディング～最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない～

エピローグ

代々木公園・中央広場。

近くにはイチョウの並木が見える。

奏多、加那斗さん、奏弥さんの三人はサッカーで遊んでいた。
「パパ、ズルい」

「そうですよ…先輩…子供にマジになったら、ダメですよ」

加那斗さんは奏多相手に本気でボールを奪いに行く。
そんな意地悪な加那斗さんを奏弥さんが注意する。

妊娠四ヵ月に入り、空腹になると気分が悪くなり、つい食べてしまい、二キロも体重を増やしてしまった。

そして、今もパリポリとかりんとうを食べていた。

「楽しそうですね」

「うん、あ…遥さんも食べます？」
「じゃ一つ貰おうかな…」

と遥さんもかりんとうを一つ袋から指で摘まんで口に運んだ。