溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
「さすがですね…七海さん」

ゲップが出て、泣き止んだ凛人君も他の二人と同じようにシートに乗せた。

後部座席に二つ、助手席に一つ。
杏花さんは後部座席の二つのチャイルドシートの隙間に座った。

「杏花…窮屈そうですね」

「狭いけど…何とか乗れるわ」

「じゃ俺の車に荷物を詰めるぞ」

「お願いします…加那斗さん」

私達のワンボックスの車に荷物を詰め込んで行った。

「…三つ子は大変だな」

今日も、奏多はお爺ちゃんの家に遊びに行って不在。

「なぁー…七海のお腹の子は一人だよな・・・」

「一人ですよ…」

「いきなり双子とかにはならないよな・・・」

「なるワケないでしょ」

彼は運転席、私は助手席に乗り込んだ。

先に駐車場を出た常盤さんの車を追い駆けた。

杏花さんと三つ子ちゃん達は暫く実家の熱海で過ごす予定。
私達はその熱海まで一緒に車を飛ばした。


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