溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
私の過去は誰にも言えない秘密事で溢れていた。

私の初めての相手は実の父親。

『父として娘を成長を見る必要がある』そう言って、父は夜中に私の部屋に訪れた。
母は持病で入院。

五歳下の弟は隣の部屋で眠っていた。

最初は理解出来なかった。
でも、近づいて来る父の影に咄嗟にカラダを起こして身構えた。

『そう怖がるな…七海…父さんはお前の成長を見たいだけだ』

私のベットに入り込み、私のカラダを組み敷いた。

暗い部屋で光る父のどう猛な目。
私の知っている父ではなかった。

―――男の目をして、娘である私を性的な目で見ていた。

心臓が一際大きく跳ね上がり、恐怖で全身の血が逆流する。

初めて味わう恐怖に声が出なかった。

私は十四歳で処女を失った。
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