溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
私と皇さんは二人と距離を取った。

パーティー会場はホテルで一番広い大広間。

煌びやかに輝く大きなシャンデリアが幾つも天井から吊り下がっていた。
等間隔に清潔な白いテーブルクロスのかかった円いテーブルが並び、既に多くの人達が来ていて、歓談していた。


「笹倉お前もそろそろ…社長と別れる時期に来てるんじゃないのか?」

「皇さん…」

「…会長は君とのコトは遊びだと思っていたから…社長との仲を目を瞑っていた。でも、あの様子だと…社長はどうやら、お前に本気のようだ」

「それは…」

「・・・お前の存在が裕美様との結婚に支障をきたすようなら、会長は君を解雇するぞ」

「解雇!?」

「あぁ」

私は加那斗さんと共に仕事をするコトすら許されないんだ。

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