溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
最初は互いにかみ合わない感じではあったけど、それから半年後…出張先で熱を出した彼を看病したきっかけで、私達は交際を始めた。

後から知った話で、彼には父親同士が決めた許婚が居た。

黙っていた彼を恨めしく思ったコトもあったけど、私も秘密の多い女、何も言えなかった。
彼はその許婚とは結婚する意志はないと言い切った。
私は彼の言葉を信じたけど、常に不安と隣り合わせ。
彼にいつ自分の秘密がバレるかヒヤヒヤしていた。
相手の許婚との関係性を知れば知る程、彼自身がそう言っていても、結婚は避けられない。そう思った。



私自身が身を引き、別れようと何度も思ったけど、彼の存在を消すコトは容易いコトではなかった。

週末は彼の部屋で過ごして、抱かれ、そしてまた、一週間のはじまりである月曜日が来た。

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