溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
妊娠計画
私は強引に彼に広間から連れ出された。

「何処に行くんですか?」


「・・・ホテルのスィートに泊まりたいトコだけど…裕美が居る…俺の部屋に行こう」
「じゃ…皇さんに」

「皇には俺から伝える…七海は黙って俺について来ればいい…」

彼に引っ張られる形で歩かされているもんだから、ヒールの踵が絨毯に引っかかり、彼の方に向かって、よろけてしまった。彼は慌てた様子で私のカラダを支えた。

「だ、大丈夫か?七海」

「大丈夫です…」

「俺も少し慌てていた…ゴメン」

「心配しなくても、大丈夫ですよ」

心配そうに私を見つめる彼を気遣った。



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