溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
キスをしながら、彼は私の長い髪に触れ、ハーフアップに留めていたバレッタを外した。

零れ落ちるように長い髪が肩に落ちて来る。

今度は肩に落ちた長い髪に優しくキスを落として、首筋に唇を這わせる。

「んっ…加…那斗さん・・・」
私は加那斗さんの甘いキスに酔い、彼の後ろ髪を掻き乱す。

「ベット行こうか?七海」

彼は鎖骨にチュッと軽くキスを落として、カラダを起こして、私をお姫様抱っこする。

「加那斗さん!?」

彼は私の寝室にベットへと連れ込み、そっと下ろすと性急に上に覆いかぶさって来た。

そして、また熱く情熱的なキスが唇に落とされ、舌先は口内を蹂躙する。

まずはバスルームで汗を流したいと思うけど、そんな余裕すら私に与えなかった。

私に触れる彼は本能のまま動く獣だった。
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