溺愛ウエディング～最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない～

『槇村レディースクリニック・東京』
銀座の一等地にある七階建てのビル全体がクリニックになっていた。

「院長のお知り合いでサッカー出来る人居ますか？」
顔の広い京弥院長なら、誰か紹介してくれると思い、相談してみた。

「サッカー？？どうして？」
「奏多がやりたいと言うか…」
「そっか…じゃ奏弥に頼んでみようか?アイツ…中高とサッカー部だったから…」

「奏弥さんってサッカー部だったんですか？？」
「まぁな…ちなみに俺は帰宅部だけど…」

「由夢が東亜の産科に戻ったコトだし…休みも取れるようになったと言っていた…」
「そうですか・・・じゃ私が直接、奏弥さんに頼んでみます」
「そう？」

槇村家の人達の助けが無かったら、私は路頭に迷っていた。
そして、また槇村家の人達に甘える形になった。