溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
赤ちゃんは口をへの字に曲げて、うぇーんと泣き出した。

「残念…憶えてないな…」

「人見知りが始まっていて…すいません…槇村先生」
「いいんですよ…人見知りは赤ちゃんの成長の証だから…」

小森さん達と別れ、私達はシートの上で休憩した。

「あ・・・食べます?おにぎり」

「いただきます…」

「僕もたべる」
奏弥さんと奏多はおにぎりを食べ始める。

「美味しい…青空の下で手作りのおにぎりを食べると格別に美味しいな。奏多君」

「うん…」

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