溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
「いえいえ・・・俺の話は終わりですが…常盤さんから何か質問ありますか?」
「いえ…槇村先生と話を気が少し楽になりました。ありがとう御座います」
奏弥の方が先に椅子から立ち上がった。
俺は医局に戻る彼を追い駆けた。
「何?相良先輩」
「お前に一つ質問がある?」
「何ですか?」
「代々木で子連れのお前を見かけた…あの女性と子供とはどう言う関係だ?」
「代々木?あ・・・七海さんと奏多君のコトかな?あ・・・兄貴の病院のクラークだ。でも、どうしてそんなコト訊くの?」
「いや…彼女は俺がエルネの社長に就いていた時、秘書を務めていたんだ」
「そうなの??初耳だ」
「槇村先生!!」
看護師が奏弥を呼びに来た。
「じゃまた・・・連絡するよ…相良先輩」