溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
俺が知っている奏弥ではなかった。
この五年で彼は医師としてのキャリアを立派に積み上げていた。
俺はどうだろうか?

俺は七海を失い、ウエディングドレス姿の裕美を捨てて、ドバイに逃げてしまった。
現実から逃げてばかりで時間に解決の糸口を任せてしまった情けない男。


でも、会いたい。

俺と同じ響きを持つ七海の子供…奏多君に。

会って、確かめたい。

奏多君のパパが誰なのか・・・

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