溺愛ウエディング~最後の夜に授かった赤ちゃんは社長の子、もう二度離さない~
私と同じシンママで楓ちゃんを育てていた由夢さん。

彼女が幸人さんと再婚して羨ましいとは思っていた。

「まぁ、即結婚ではなく、まずは友達から始めて見ればいいのよ…七海」

「突然、結婚は意識しないわよ…でも、友達と言われても…私は子持ちよ・・・」

「奏弥が言うには、子持ちでもいいと相手の人は言ってるらしいわ」

「もしかして、その人も子持ち??」

「そこまでは訊いてないわ…ほらともかく・・・会ってみなさい」

「そうそう」
由夢さんと幸人さんは渋る私に粘り強い説得を続けた。

「奏多君もパパ欲しいよね…」

「うん、欲しい…パパとサッカーする」

「その人、高校時代はサッカー部のエースだったらしいわよ…」

「ヤッター!!ママ、サッカーできるよ…僕、その人とサッカーする」
すっかりサッカーにハマってしまった奏多。
寝る時もサッカーボールを布団の中に持って入り、私を困らせた。

「奏多…サッカーができるだけで…そんなに喜ばないで」

奏多は嬉しそうに椅子から立って駆け回る。

「奏多君…すっかり…サッカーにハマっちゃってるな・・・」

「奏弥さんとまたサッカーしたいと喚いています」






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