榊一族
内部
「わしに苦手なものがあるとしたらマカロンと時子じゃな。」
主は苦笑いした。
俺も笑ってしまった。
主は俺を案内してくれた。
「この家は子供や孫達の部屋以外はすべてわしが取り決めておる。本来ならここの応接間で話をしたいのじゃが最近荒されての。以来用があるときはいつもわしの部屋に来てもらうことにしているのじゃ。」
その和室は少しモダンな作りにしてある。
しかしその部屋の壁には絵が取り外されたような跡があった。
「ここには何か絵が掛けてあったのですか?」
「さすが、鋭いのう。その通りじゃ。まさにさっきのあの絵を掛けておったのじゃ。しかし荒されてから見直して取り外したのじゃ。」
壁は修復されていたが、本当にひどい荒らしぶりだったらしい。
「そしてこちらがわしの居間じゃ。わしはここでいつもくつろいでおる。ここなら四季折々の風景を楽しむことができるからのう。」
主の言う通りだと思った。確かに和風のホテルの一室のような感じの部屋で障子の向こう側には庭の絶景が見える。
主は苦笑いした。
俺も笑ってしまった。
主は俺を案内してくれた。
「この家は子供や孫達の部屋以外はすべてわしが取り決めておる。本来ならここの応接間で話をしたいのじゃが最近荒されての。以来用があるときはいつもわしの部屋に来てもらうことにしているのじゃ。」
その和室は少しモダンな作りにしてある。
しかしその部屋の壁には絵が取り外されたような跡があった。
「ここには何か絵が掛けてあったのですか?」
「さすが、鋭いのう。その通りじゃ。まさにさっきのあの絵を掛けておったのじゃ。しかし荒されてから見直して取り外したのじゃ。」
壁は修復されていたが、本当にひどい荒らしぶりだったらしい。
「そしてこちらがわしの居間じゃ。わしはここでいつもくつろいでおる。ここなら四季折々の風景を楽しむことができるからのう。」
主の言う通りだと思った。確かに和風のホテルの一室のような感じの部屋で障子の向こう側には庭の絶景が見える。