榊一族
「そして二男の龍之介じゃ。」

「よお兄ちゃん!アッキーナの言う通りイケメンだな!俺と同じくらい!アッハッハー!俺龍之介!よろしくな!」

次男は一言でいうとホスト風のギャル男だな。高そうなブランドの服とアクセサリーを身にまとい、堂々としている。

長男とは対照的な良い例だ。

「これ!無礼な態度はよさんか!まったく!」
「そう怒鳴るなよ、血圧上がるぞ、親父!」
二男は全く反省していない。
「余計な御世話じゃ!」
「あなた、お客様の前で恥ずかしいわ。ごめんなさいね。」
「ああ、いいんですよ。」

「すまぬ。そして長女の桜子と、婿の剛君、そして孫の蘭と椿じゃ。」
主は気を取り直し続けた。

桜子「よろしくお願いします。」

長女は大人しい。消え入るような声で言った。それにとても美人だが…とても悲しそうだ。

どこかで見たような顔だな。この人の過去にはいろいろありそうだ。

「こんばんは。」

旦那も大人しいけど怖い。なんかずっとにらんだ顔をしている。この世のすべてを憎んでいるような…そんな顔だ。
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