榊一族
「よお兄ちゃん。あんた中谷豊だったっけ?テレビで見たよ。」
「はい、ありがとうございます。」
次男は俺のコップに酒をつぎなら言った。
「あの推理の番組でさ、兄ちゃんの解説超わかりやすかったよ!俺4問まではわかったけど最後の問題がどーしてもわかんなかったんだよね~!」
その番組はちょっと前にやった推理小説を題材にした犯人を当てるバラエティー形式の番組だった。
俺は解説を頼まれたが、徹夜で原稿を作っていた。
全部で5問だけだったが結構難しかったのだ。
プロの俺でさえてこずっていたのにこいつは4問もといてしまうとは…
こいつ頭いいんだな。
「にしても兄ちゃんマジでイケメンだなー!ね、彼女居るの?」
「いえ、いませんけれど…」
「じゃあさ、俺の知り合いの女がいい男紹介しろっつってるからその女…」
「龍之介、やめなさい。」
長男が次男を遮った。
「いいじゃねえかよ~。」
「すみません、相手にしなくていいですよ。」
「はあ…」
「こんな兄貴もね、あのエリーのお色気にべたぼれ…」
「それも関係ないだろう。」
「はい、ありがとうございます。」
次男は俺のコップに酒をつぎなら言った。
「あの推理の番組でさ、兄ちゃんの解説超わかりやすかったよ!俺4問まではわかったけど最後の問題がどーしてもわかんなかったんだよね~!」
その番組はちょっと前にやった推理小説を題材にした犯人を当てるバラエティー形式の番組だった。
俺は解説を頼まれたが、徹夜で原稿を作っていた。
全部で5問だけだったが結構難しかったのだ。
プロの俺でさえてこずっていたのにこいつは4問もといてしまうとは…
こいつ頭いいんだな。
「にしても兄ちゃんマジでイケメンだなー!ね、彼女居るの?」
「いえ、いませんけれど…」
「じゃあさ、俺の知り合いの女がいい男紹介しろっつってるからその女…」
「龍之介、やめなさい。」
長男が次男を遮った。
「いいじゃねえかよ~。」
「すみません、相手にしなくていいですよ。」
「はあ…」
「こんな兄貴もね、あのエリーのお色気にべたぼれ…」
「それも関係ないだろう。」