榊一族
「しかし…中谷さんはこの絵が呪いを引き起こすと思うか?」

主は俺に聞いた。


「僕はそうは思いません。奇怪なことは信じないので。この事件も人事的なことですよ。」

「そうじゃな。わしもそう思うが…」

主は下を向いて少し黙った。

「どうしました?」

「いや、なんでもない。まぁ明日話すとしよう。」

主にはまだ何かあるんだな。

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