榊一族
次男と美鈴の想い出
主は腕時計を見て言った。
「わしは出掛けねばならん。わしが帰るまでに何かあったらまた報告してくれ。」
「はい、わかりました。」
主は部屋を出て行った。
「ふーん、これが桜子ね。よくかけてるじゃねえか。」
次男は絵を手に取って言った。
「あの、桜子さんと美鈴さんは…」
早速俺は聞いてみた。
「俺からみりゃ不倫関係だよ、あいつらは。
二人は桜子の旦那が仕事で留守をいいことによく庭を散歩してたし二人でこの部屋でしゃべってた時があったな。
でも俺はさ、結構あいつが気にいってたんだぜ。
来て一週間くらいで仲良くなったぜ。
んであいつと色んなとこ行ったり、色んなこと話した。
いろんなこと知ってるから話しててすげえ楽しかったんだよ。
仕事のストレスとかも聞いてもらってたしな。
でも…俺…」
次男は急に暗い顔になった。
「兄ちゃん、俺の知ってること全部話す。…けどさ、誰にも言わないでほしいんだ。」
次男は俺を見た。真剣な、そして泣きそうな目をしていた。
「はい、わかりました。」
すると次男は遠くを見て語りだした。
「美鈴にさ、謝んねえといけねえんだ。
「わしは出掛けねばならん。わしが帰るまでに何かあったらまた報告してくれ。」
「はい、わかりました。」
主は部屋を出て行った。
「ふーん、これが桜子ね。よくかけてるじゃねえか。」
次男は絵を手に取って言った。
「あの、桜子さんと美鈴さんは…」
早速俺は聞いてみた。
「俺からみりゃ不倫関係だよ、あいつらは。
二人は桜子の旦那が仕事で留守をいいことによく庭を散歩してたし二人でこの部屋でしゃべってた時があったな。
でも俺はさ、結構あいつが気にいってたんだぜ。
来て一週間くらいで仲良くなったぜ。
んであいつと色んなとこ行ったり、色んなこと話した。
いろんなこと知ってるから話しててすげえ楽しかったんだよ。
仕事のストレスとかも聞いてもらってたしな。
でも…俺…」
次男は急に暗い顔になった。
「兄ちゃん、俺の知ってること全部話す。…けどさ、誰にも言わないでほしいんだ。」
次男は俺を見た。真剣な、そして泣きそうな目をしていた。
「はい、わかりました。」
すると次男は遠くを見て語りだした。
「美鈴にさ、謝んねえといけねえんだ。