GET BACK TOGETHER
クリスマスイブも、
クリスマスも、
大晦日の時のあの顔も、
あのLINEも、

ただの気まぐれで、

光輝が私に気付いたのにも関らず近寄ってきたのは、私とはもう終わりだって言いたかったから。


でも、忘れてるからって私の誕生日にその態度はあんまりじゃない……?


視界が再びぐらつく。

呼吸も上手く出来ない。

胸が痛い。

苦しい。


立っているのもやっとで私は大知さんの腕を掴んだ。


これ以上、此所には居たくない。

あんな二人を見ていたら、私の心が壊れてしまう。


「じゃあ行きましょう、大知さん……」

「あぁ」

大知さんの相槌が聞こえると、私の背中には大知さんの大きな手が添えられた。


クリスマスイブは怖かった手が、今はこんなにも安心出来るだなんて笑えちゃう……。


歩けないでいる私の背中を押して歩かせてくれてる大知さんのお陰で、光輝の横をなんとか通り抜けられた。
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