GET BACK TOGETHER
一人じゃなくて、大知さんが居てくれて良かった。

大知さんがすぐに私をあそこから連れ出してくれて良かった。

だって涙がもう流れてる……。


「ごめん……」

え?


「君に諦めて欲しくて、アイツに彼女かって訊いた……。卑怯なことした……ごめん」

顔を上げると申し訳なさそうに謝りながら私を支えて歩かせてくれる大知さんが見えた。

私は首を横に振って返した。


謝らないで下さい。

だって私はお礼を言いたいくらい。

一人じゃ動くことも出来なかった……。


「彼女、君を知ってたね……。それに元カノって……」

「浮気、されてたんです……」

「え?」

「六年前に……。その時はメールと、あとキスしてるところを、見たんです……。まさかこんな形で、また彼女を見ることになるとは、思いませんでしたけど……」

「そういうことか……」

大知さんは納得したように言葉を溢した。
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