GET BACK TOGETHER
私とは正反対。
生き生きした人ばかりで居心地が悪い。

バレンタイン……懐かしいな……。

私はトロくて無器用な方だから、光輝のチョコを作るのは一日掛け。
いくつか作った中から一番綺麗なものを選んで光輝に渡していた。
いつも光輝はそのチョコを美味しいって言って食べてくれた。

何処にいても、ふとしたタイミングで思い出す光輝。

私から光輝を取り除きたいのに、光輝は全然消えてくれない……。


人の熱気に頭がクラクラしてきて、私はチョコを適当に選ぶと早々と家に帰った。




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「ハッピーバレンタイン」

「ありがと。開けて良い?」

「え!?今!?」

「うん、今」
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