GET BACK TOGETHER
「良いですよ」

「やっぱりダメかーー……え」

目を見開いた大知さん。

「試写会、楽しみですね」

笑顔でそう返すと大知さんはぱぁっと笑顔に。

「楽しみ!楽しみだ!」


このままで居たらダメだと思った。

でも一人じゃ無理だから誘いに乗った。

利用してるみたいで罪悪感が沸くけれど、この悪循環からどうにか脱け出したかった。


光輝を忘れるために、進みたい……。




仕事が終わると大知さんと二人で駅へと向かう。


「大知さん、映画はどんな映画ですか?」

そう訊くと大知さんはハッとした顔を作る。

「あれ?俺、言ってなかった?」

「はい」と返すと大知さんは「ごめん……舞い上がってた……」と少し頬を赤らめた。
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