GET BACK TOGETHER
「ごめんなさい……」

私はベッドの上からだが頭を下げた。

「謝らないで、頭を上げて。聞きたいことがあるんだ」

真剣な声が聞こえて頭を上げる。

大知さんの顔がどことなく神妙で気になった。

「どうしたんですか?」

「絵麻ちゃん、きっと気付いてないよね……」

何に?

「何がですか?」

「落ち着いて聞いて」

「はい」

「絵麻ちゃん……妊娠してる……」

「え……」


……妊娠……?


昔から生理不順によくなったし、生理が来なかったのは体調のせいだと思っていた。


予想外の言葉に頭の中は真っ白。


「相手は、あの彼?」


相手は一人しかいない。


でもずっと避妊していた――――……ハッ!


一回、そのまました。

クリスマスイブのお風呂で。
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