GET BACK TOGETHER
 
『それ、本当に俺の子?』


返された言葉に頭は一瞬真っ白になった。


本当に俺の子ってどういうこと?


光輝は私が他の男の人とも関係を持ってると思っているの……?


光輝は私がそういう女だと思って近付いたの……?


それとも光輝は彼女がいる自分と簡単に寝た女だからって、私が誰とでも寝る女だと思ってるの?


『どうせ嘘だろ』


え……


頭がついていけないのに、更に追い討ちを掛けられて視界が揺れる。


『俺が彼女を紹介したし、連絡しないから腹が立って嘘ついたんだろ。俺はもう相手しないって伝わらなかったわけ?』


私は心の何処かで期待していたのかもしれない。

「責任を取る」と言ってくれるのを。

こんな形でも、私を選んでくれることを。


光輝は今の彼女のことしか考えていない。

私の言葉を信じてもくれない。
< 211 / 481 >

この作品をシェア

pagetop