GET BACK TOGETHER
もうこんな馬鹿げたことは、終わりにするべきなんだとあの時思ったはずなのに、何で私は望みを抱いてしまったのだろう……。


一気に心の中が冷めていっているのが分かった。

きっとこれが、百年の恋も冷めるっていうことなのかな。


「……そうだよ、嘘。相手にして欲しかっただけ。バイバイ」


笑顔を張り付けてそう言うと光輝の言葉も聞かずに私は自分から電話を切った。

私は頬を伝い始っていた涙を拭った。


もう光輝のことで涙を流すのはこれが最後。


私は、赤ちゃんのために生きる。


もう私の大切なものは、お腹の中にいるこの赤ちゃんだけ……。
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