GET BACK TOGETHER
「はい。一人で育てます」

「え」

私の答えに大知さんは目を丸くした。

「ほ、本気……?」

「はい」

「一人で育てるのは大変「わかってます」


この子を宝物にして生きていくって決めたの。


「絵麻ちゃん、聞いて」

「何ですか?」

「俺がその子の父親になりたい」


え。


真剣な顔の大知さんに今度は私が目を丸くする。


「じょ、冗談ーー「俺は本気だよ」


大知さんは強い眼差しで、真っ直ぐ私を見据えている。


「俺は絵麻ちゃんが好きなんだ」
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