GET BACK TOGETHER
それよりも、早く帰って欲しかった。


一人になりたかった。


一人で泣きたかった……。


病室の扉を閉めて、一人になれた瞬間、安堵した。


「うぅ……」

やっと涙が溢せた。

涙は堰を切ったように止まらない。

私はベッドに走った。

ベッドに乗って素早く布団に潜ると頭まで被る。


「うぅう……っ!」


なんで神様は私が欲しいものを奪うの?


光輝だって奪って、

今度は赤ちゃん。

私はただ幸せになりたかっただけだったのに……。


酷いよ……酷すぎる……
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