GET BACK TOGETHER
佐々木には悪いが、アイツが告白する前に彼女に思い切って告白した。

心臓はバクバク。

だって人生初告白。


それなのに何故か彼女は目を見開いて固まった。
何で?と思ったとき、


「人違いじゃないよね……?」

彼女に何故か疑問系で返された。

いつも目が合うと恥ずかしそうな反応をしてくれたし、俺の気持ちは伝わってるかと思っていた。

まさか全然伝わってなかったとは。

俺はその反応に笑ってしまった。

「うん、違うよ」と返すと彼女は頬を真っ赤に染めて、

「私で、良ければ……」

と小さく頷いた。


そこから俺達の交際が始まった。


「家ってどっち?」

「A町の方……」

俺の家より徒歩で二十分は離れたところだ。
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