GET BACK TOGETHER
8 side 光輝2
絵麻のために何かを買っていこうかと思ったけれど朝も早くて店が開いていない。
コンビニで申し訳ないが、絵麻の大好物のプリンを買って待ち合わせの駅へと向かった。
朝の九時前に前田と榊原と駅で落ち合った。
「高遠君、もしかしてそれプリン?」
榊原が俺が持っていた袋を指差した。
「そう」
「被ってる……」
前田がムスッと不機嫌な顔を作った。
どうやら二人もプリンを買ってきたようだ。
すぐに三人で絵麻の入院している病院に向かった。
着いた病院は一つ目に電話した大きな病院だった。
部屋番号すら分からない俺は二人の後ろをついていく。
そして二人は一つの部屋の前で止まる。
そこには『安東絵麻』のプレートがついていた。
自分を落ち着かせるために深呼吸すると榊原が扉を二回ノックする。
だが返事は聞こえてこない。
榊原は「絵麻、入るね」と言って、引き戸をゆっくり開けた。
「絵麻?」
榊原が絵麻を呼ぶが返事が聞こえてこない。
俺も二人の後ろから中を覗くが、そこには誰も居なかった。
「散歩か売店にでも行ったのかな」
空の病室に入りながら前田が呟く。
コンビニで申し訳ないが、絵麻の大好物のプリンを買って待ち合わせの駅へと向かった。
朝の九時前に前田と榊原と駅で落ち合った。
「高遠君、もしかしてそれプリン?」
榊原が俺が持っていた袋を指差した。
「そう」
「被ってる……」
前田がムスッと不機嫌な顔を作った。
どうやら二人もプリンを買ってきたようだ。
すぐに三人で絵麻の入院している病院に向かった。
着いた病院は一つ目に電話した大きな病院だった。
部屋番号すら分からない俺は二人の後ろをついていく。
そして二人は一つの部屋の前で止まる。
そこには『安東絵麻』のプレートがついていた。
自分を落ち着かせるために深呼吸すると榊原が扉を二回ノックする。
だが返事は聞こえてこない。
榊原は「絵麻、入るね」と言って、引き戸をゆっくり開けた。
「絵麻?」
榊原が絵麻を呼ぶが返事が聞こえてこない。
俺も二人の後ろから中を覗くが、そこには誰も居なかった。
「散歩か売店にでも行ったのかな」
空の病室に入りながら前田が呟く。