GET BACK TOGETHER
俺のオフィスは一つのビルの三階フロア。
エレベーターで三階に行き、久々にオフィスの扉の前。
この扉を開けたらもしかしたら雪那を見た瞬間に絵麻がまた暴れ出すかもしれない。
俺は絵麻に振り返る。
「絵麻、ここが俺の職場。何回も言ったけれど雪那は同僚なんだ。だからこの扉の向こうに居る。でもね、ただの同僚だから。俺を信じて。俺が好きなのは絵麻だけだよ」
そう伝えるが絵麻は焦点が合っていない目をしていた。
変に心拍数を上げている鼓動を感じながらも心を決めて扉を開けると、雪那がすぐに俺に気付いてこちらに駆け寄ってきた。
横の絵麻を確認すると無表情。
静かなことに、良かった……とホッとした。
もしかしたら雪那の謝罪を聞いたら絵麻は分かってくれるかもしれない。
少し期待が沸く。
「光輝、おはよう!」
雪那の声に周りに居た同僚が一斉に俺を見た。
冷たい視線を感じた。
俺のせいで皆疲れている。
申し訳ない。
「おはようございます」と皆に挨拶をしようとした時だった。
グニャリ。
視界が突然歪んだ。
エレベーターで三階に行き、久々にオフィスの扉の前。
この扉を開けたらもしかしたら雪那を見た瞬間に絵麻がまた暴れ出すかもしれない。
俺は絵麻に振り返る。
「絵麻、ここが俺の職場。何回も言ったけれど雪那は同僚なんだ。だからこの扉の向こうに居る。でもね、ただの同僚だから。俺を信じて。俺が好きなのは絵麻だけだよ」
そう伝えるが絵麻は焦点が合っていない目をしていた。
変に心拍数を上げている鼓動を感じながらも心を決めて扉を開けると、雪那がすぐに俺に気付いてこちらに駆け寄ってきた。
横の絵麻を確認すると無表情。
静かなことに、良かった……とホッとした。
もしかしたら雪那の謝罪を聞いたら絵麻は分かってくれるかもしれない。
少し期待が沸く。
「光輝、おはよう!」
雪那の声に周りに居た同僚が一斉に俺を見た。
冷たい視線を感じた。
俺のせいで皆疲れている。
申し訳ない。
「おはようございます」と皆に挨拶をしようとした時だった。
グニャリ。
視界が突然歪んだ。