GET BACK TOGETHER
力が勝手に抜けて、膝から崩れ落ちる。
身体も床に倒れると、絵麻の手を掴んでいた手もスルリと解けてそのまま下に落ちた。
「光輝!」と雪那が俺を焦った様子で呼んでいる声が聞こえてきたけれど、俺の心配事は絵麻だけ。

突然俺が倒れてしまったから、きっと絵麻を驚かせてしまった。

絵麻、心配しないで。

そう思い、立ち上がろうとするが、立ち上がれない。
身体が動かない。
俺は必死に目を動かして絵麻を探すと、その時絵麻と目が久しぶりに合った。

絵麻は俺を目を見開いて見ている。
やっぱり驚かせてしまった。

ごめん……今起きるからと、もう一度動かそうと試みるが、やはり身体は動いてくれない。
身体が動いてくれないから、心配しないでと言おうとして口を動かそうとした。
が、声が喉から出てくれない。

同僚が「救急車呼ぶから!」と叫んでいるのが聞こえてきた。
そこまでしなくても大丈夫です、と返したくても返せない。

もしかしてちゃんと寝てなかったせいか?
特にここ五日間はまともに寝ていない。


「アンタのせいよ!」

そこに突然耳に飛び込んできた雪那の声。
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