GET BACK TOGETHER
そんなつもりで言った訳じゃない。

何で俺はあんなことを言ってしまったんだ。

もう二度と絵麻に嘘を付きたくなかったのに……


「光輝が自分の人生を犠牲にする必要なんて無い!」

犠牲ってなんだよ。
なんでお前に決めつけられなきゃいけないんだよ!

「お前、いい加減にしろ!」

「あの子が弱すぎるのよ!今どうにかしたってきっとまた同じことになると思うわ!?だから光輝の代わりに言ってやったの!」

「何でお前にそんなこと言われる必要が!?俺が絵麻のためにやってる。犠牲なんて思ってない!」

俺は先程よりも強く雪那の肩を突き飛ばすと、やっと雪那は俺から離れてくれた。

「じゃあな」

俺は踵を返して歩くが、頭がフラつくせいか足元が覚束無い。
真っ直ぐ歩けない。

だがそんなことに構っている暇は無い。

俺は扉のドアノブを掴んだ。
すると雪那がドアノブを掴んでいない方の俺の手を掴んできた。

俺は仕方なく振り返る。


「そんなフラフラな状態で探せっこない!何処にいるのかも分からないのに!」

まだ言うか。
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