GET BACK TOGETHER
「それもわかんないけど、実家かな?」

『え?ちょっと待って、絵麻。高遠君とちゃんと会話した?』

「二次会で話したよ、少し」

『何を?』

「お酒飲めないんだねとか、光輝は飲めるんだねとか……」

あとは何話したかなと私は天井を見上げながら記憶を辿っていく。

『ねぇ、何でホテルに行くことになったわけ?』

「え?光輝に誘われて……」

『どうやって?』

「さっきから質問攻めだね」

『だってモヤモヤするもん。で、どうやって?』

「えっと、トイレ出たら光輝がいて、一緒に抜けようって……」

私は頬を赤らめながら質問に答える。

『ねぇ、ズバッと訊いていい?』

「何?」

『……高遠君にちゃんと好きって言われた?』


沙希ちゃんの言葉に私は固まってしまう。
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