ヤナギ集落

木々が生い茂る道は突然に終わりを迎えた。
それまでと地面の様子もまるで変わり乾いた何も無い地面が姿を現した。
そこにはあまりにも大きな柳の木が中心に立っているだけで他には何もなかった。
その大きく開けた土地は綺麗な円形をしており1番長いところで300mほどはあるだろうか。


来る前にこの山の衛星写真も見ているがこんな所はなかったはずだ。

｢なに、ここ？｣
｢分からないですね…。｣
｢確認したときこんなとこなかったぞ。｣
｢もしかして俺たち迷ったのか？｣
｢え！ちょっと2人ともしっかりしてくれないと困るじゃないの！｣
｢なんだよ、全部人任せかよ｣
｢今はそんなこと言ってる場合じゃないだろ！｣