闇夜ヨルの恐怖記録2
「なにすんだよ」


さすがにタカヒロが睨みつけてくる。


しかしマサシは睨み返していた。


普段なら怖くて押し黙ってしまうところだけれど、今のマサシに怖いものはなかった。


自分は勉強もできるしスポーツもできるし、リーダーシップだって持っている。


みんなにない才能を持つ特別な人間なんだという気持ちが大きく育っていた。


「ほら、やるぞ」


わがまま勝手に振る舞うマサシはそう言ってサイコロを持ったのだった。
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