闇夜ヨルの恐怖記録2
☆☆☆
5分ほど歩いた場所にヒデアキが言っていた通りの赤い屋根の家が見えてきた。
小さな庭付きの一軒家で、庭では小型犬が放し飼いにされていた。
「ただいま」
玄関を開けると知らない家の匂いがして、一瞬躊躇してしまう。
「おかえり」
奥から出てきたのはヒデアキの母親のようで、その人はスラリと背が高い美人だった。
思わず見とれてしまいそうになり、左右に首を振る。
自分の母親に見惚れるなんてありあえないことだ。
ドキドキしながらリビングに上がると綺麗に掃除されていた。
真ん中に白いテーブルがあり、それを囲むようにクリーム色のソファが並んでいる。
テレビはマサシの家の倍の大きさはありそうだ。
テレビ台の上には家族写真が何枚も飾られていて、とても仲のいい家族なのだということが伺えた。
「今日はトレーニングをしないの?」
自室でくつろいでいたところに母親からそう声をかけられて、開いていた漫画を閉じた。
「トレーニング? えっと、俺なにかしてたっけ?」
「なに言ってるの。毎日帰ってきてからすぐに走りに出てたじゃないの。少しでも太ると衣装が着られなくなるからって」
呆れたように言われてマサシは自分の体を見下ろした。
スッとした体型で、でもほどよく筋肉もついていると思っていたけれど、ちゃんと努力をしているみたいだ。
5分ほど歩いた場所にヒデアキが言っていた通りの赤い屋根の家が見えてきた。
小さな庭付きの一軒家で、庭では小型犬が放し飼いにされていた。
「ただいま」
玄関を開けると知らない家の匂いがして、一瞬躊躇してしまう。
「おかえり」
奥から出てきたのはヒデアキの母親のようで、その人はスラリと背が高い美人だった。
思わず見とれてしまいそうになり、左右に首を振る。
自分の母親に見惚れるなんてありあえないことだ。
ドキドキしながらリビングに上がると綺麗に掃除されていた。
真ん中に白いテーブルがあり、それを囲むようにクリーム色のソファが並んでいる。
テレビはマサシの家の倍の大きさはありそうだ。
テレビ台の上には家族写真が何枚も飾られていて、とても仲のいい家族なのだということが伺えた。
「今日はトレーニングをしないの?」
自室でくつろいでいたところに母親からそう声をかけられて、開いていた漫画を閉じた。
「トレーニング? えっと、俺なにかしてたっけ?」
「なに言ってるの。毎日帰ってきてからすぐに走りに出てたじゃないの。少しでも太ると衣装が着られなくなるからって」
呆れたように言われてマサシは自分の体を見下ろした。
スッとした体型で、でもほどよく筋肉もついていると思っていたけれど、ちゃんと努力をしているみたいだ。