闇夜ヨルの恐怖記録2
☆☆☆
「あーそこは違う。こっち使って」
5時間目と6時間目は一週間後に控えた文化祭の準備に当てられていた。
ここでもマサシはリーダーシップの力を発揮してみんなを束ねていた。
A組が出すことになったイチゴ飴屋台も、マサシが決めたようなものだった。
「それも違うってば。どうしてみんなわからないのかなぁ」
教卓に立ってみんなの様子を見ているマサシはため息交じりに呟いた。
「口ばかり出さないで手伝ったらどう?」
作業の手を止めてそう言ったのはノリコだった。
相変わらず話すたびにもごもごと口の中で呟く感じて、うまく発言できていない。
「はぁ? 俺はみんなのまとめ役だぞ? お前らは俺の言うとおりにすればいいだけだろ。楽でいいよなぁ」
教卓の上に座って大きく伸びをするマサシにノリコは黙り込んでしまった。
これ以上文句を言えばヒデアキのファンから嫌われてしまうとわかっているから、強く出られないのだ。
「ヒデアキ君って最近ちょっと変わったよね」
「わかる。前はあんなに傲慢じゃなかたっよね」
「顔もさ、ちゃんとていれしてたのに最近はニキビが目立つよね」
女子生徒たちから笑い声が聞こえてきてマサシは手鏡を取り出した。
「あーそこは違う。こっち使って」
5時間目と6時間目は一週間後に控えた文化祭の準備に当てられていた。
ここでもマサシはリーダーシップの力を発揮してみんなを束ねていた。
A組が出すことになったイチゴ飴屋台も、マサシが決めたようなものだった。
「それも違うってば。どうしてみんなわからないのかなぁ」
教卓に立ってみんなの様子を見ているマサシはため息交じりに呟いた。
「口ばかり出さないで手伝ったらどう?」
作業の手を止めてそう言ったのはノリコだった。
相変わらず話すたびにもごもごと口の中で呟く感じて、うまく発言できていない。
「はぁ? 俺はみんなのまとめ役だぞ? お前らは俺の言うとおりにすればいいだけだろ。楽でいいよなぁ」
教卓の上に座って大きく伸びをするマサシにノリコは黙り込んでしまった。
これ以上文句を言えばヒデアキのファンから嫌われてしまうとわかっているから、強く出られないのだ。
「ヒデアキ君って最近ちょっと変わったよね」
「わかる。前はあんなに傲慢じゃなかたっよね」
「顔もさ、ちゃんとていれしてたのに最近はニキビが目立つよね」
女子生徒たちから笑い声が聞こえてきてマサシは手鏡を取り出した。